ダニのダニー
動物の血を吸って生きるダニは、まさに吸血鬼なのだ。
ヤツらの活動が活発になる春。5月にマックはやられちゃった。
どうするか?いざとなるとアタフタしてしまう。。
はじめまして・・・
うっ、なんだぁ〜目やにじゃないぞ。足がもぞもぞ動いている。
初めて見たぞ〜これが噂に聞くダニなのだ。
せっかくだから、名前をつけてやった。お前は、ダニーだ。
無理に取ってはいけないと知ってはいても、つい引っ張ったり弾いたりしてしまうものである。(これがマズかったかな・・・)
ダニーのすみか
こんな所に行ったのが悪かった。
ここでヤツらは、のんきなハイカーを待ち受けているのだ。
すいらず会の前日の5月1日、21世紀の森の林道に分け入ってやられる。
憎っくきダニーの最後
フロントラインの効果は絶大なのだ。
翌朝9時ごろ、気がつくとヤツは息絶えていた。ヤツが食いついてるのを発見してから、18時間くらい。マックの目から落ちたコイツを見つけられたのは奇跡に近い。最後の姿をHPで紹介してほしかったのか?こんにゃろめ。
さよなら〜
写真は、死んでから6日後のものなので、吸った血は乾燥して腹はしわしわ、色も変わってしまったのだ。撮影後は、シャリシャリにしてやった。
ダニーは、8本の足を持ちクモの仲間なのだ。へぇ〜〜〜
ダニーのたたり
傷口を消毒しなかったのがマズかった。刺されて10日後くらいから、徐々に腫れてきた。痒くはないみたいでマックは気にしてなかったので、医者には連れて行かなかった。可愛そうに、なんと1ヶ月もこんな状態だった。
ダニについて
ちっこいコイツは、かなり高性能な生き物なのだ。
- 動物の歩く振動や熱や二酸化炭素を感知して動物に寄生するのだ。
- そして、ギザギザした突起のある管状の口器を刺しこんで吸血。
- さらに、抜けないようにセメント質の物質を分泌してしっかりと固定する。
- 無理に取ると、口下片が皮膚内に残存し切開除去が必要なこともある。
- ダニの種類によっては人間にも怖い伝染病を媒介するものがあるので要注意。
- 吸血すると100〜200倍の大きさになることもある、食いしん坊なのだ。
- 1回の産卵で2000〜3000個の卵が産まれ、繁殖力も凄い。
こんな病気を媒介するぞ
バベシア病/ライム病/ダニ媒介性脳炎/ヘパトゾーン症/Q熱/腺熱リケッチア症/ヘモバルトネラ症/野兎病/ロッキー山紅斑熱病
もしも、ダニに刺されたら・・・ダニの取り方
- ひたすら待つ
- 食事(吸血)が終わると離れるので、それまで待つ。傷口を消毒する。
フロントライン等の薬によって死ぬのを待つ。傷口を消毒する。 - 引き抜く
- クロロフォルム、エーテル、アルコール度の高いお酒等をヤツに塗る。20〜30分後、ピンセットなどでゆっくり真っ直ぐひき抜く。傷口を消毒する。